病院の食事について
平成14年7月17日(水)
中学部3年 M.M
1.課題を選んだきっかけ
私は入院してから3度の食事の時間が一番楽しみになりました。「今日はどんなおかずが出るのかなぁ」と思いながらいつも楽しみにしていました。毎日食べているうちに、どんなふうに作っているのか、メニューはどうに決めているのかなど、病院の食事についていろいろと気になってきました。そこで、私は総合的な学習の時間に、病院の食事について調べることにしました。
調べ方は主に食養科のみなさんにインタビューをしました。あらかじめ知りたい事をまとめて印刷し、渡しておきました。後日、食養科の人の都合のよい時間を聞き、その時間にインタビューに行きました。そこでいろいろと教えてもらいました。
2.食事について
(1)病人食の種類
| 常 食(じょうしょく) |
特 別 食 |
全粥(ぜんかゆ) 7分粥 5分粥 3分粥
|
腎臓食(じんぞうしょく) ネフローゼ食 透析食(とうせきしょく) 心臓・高血圧食(しんぞう・こうけつあつしょく) 糖尿食(とうにょうしょく) 肝臓食(かんぞうしょく)A 肝臓食B 検査食(けんさしょく) 無菌食(むきんしょく) 他全19食 |

写真1
「透析食(とうせきしょく)」
透析食は、箱に入っている。これは、透析が終わった後に食欲がなくなる人が多いので、食欲をそそるようにするためと、見た目をよく(豪華(ごうか)そうに見える)するためと、食べやすいようにするための工夫。
「肝臓食(かんぞうしょく)A、B」
A、Bの違いは、Aは慢性(まんせい)の患者さん用で高蛋白(こうたんぱく)の食事。Bは急性(きゅうせい)の患者さん用で低脂肪、(ていしぼう)低蛋白(ていたんぱく)の食事。
「検査食」
大腸検査(だいちょうけんさ)と潜血検査(せんけつけんさ)をする患者さん用の食事。大腸検査食は、繊維(せんい)が少ない食事。潜血検査食は、肉、魚、卵をぬいた野菜中心の食事。

写真2
「無菌食(むきんしょく)」
抵抗力(ていこうりょく)が下がっている人や、白血球(はっけっきゅう)が下がっている人が食べる食事。必ず火を通してあって、ラップに包まれている。
(2)1番多く作っている病人食
心臓・高血圧食(しんぞう・こうけつあつしょく)(エネルギー制限(せいげん)、塩分制限)
糖尿食(とうにょうしょく)(エネルギー制限)
腎臓食(じんぞうしょく)(塩分制限)
(3)1日に作る量
980〜1000食
(4)メニューの決め方
季節のものを取り入れ、肉、魚、野菜、大豆などのバランスや、年齢を考えて食品を組み合わせている。
3.勤務(きんむ)の様子について

写真3
(1)働いている人数
26人
調理師(ちょうりし) ……17人
栄養士 (えいようし) …… 9人
管理栄養士(かんりえいようし)(食事指導(しょくじしどう)をする)
(2)勤務時間(きんむじかん)
6:30〜3:15(早出(はやで)) 9:30〜6:15(遅出(おそで)) 夜8:00(1人)
勤務時間は、早出、遅出の2つに分かれている。9:30〜3:15までの1番忙(いそが)しい時間に多くの人が、働いている。
土、日は9人程度(ていど)の人が働いている。交代制(こうたいせい)で休みをとる。
食器洗いは夜(8:00〜)、職員(しょくいん)が1人ついて業者に頼(たの)んで行っている。
写真4 写真5
4.気をつけていること
衛生管理(えいせいかんり)
@職員の身体、衣服の清潔(せいけつ)を心掛(こころが)ける。(検便(けんべん):毎月、健康診断(けんこうしんだん):年2回)
A厨房(ちゅうぼう)の清掃を積極的にする。
B食器、器具、機械の清掃(まな板なども)
食器:業者に頼(たの)んで行っている。
洗浄機(せんじょうき)にかけてから保管庫(ほかんこ)に入れて消毒(しょうどく)をする。
洗浄機 写真6 保管庫 写真7
Cまな板、冷蔵庫(れいぞうこ)の使い分け
まな板:色分けをしている。
色付きが、肉、魚、生もので、
白が野菜。
写真8
冷蔵庫:10個ぐらいある。肉、魚、野菜、調理しないと食べられない物、すぐ食べられる物に分けてある。

写真9
D残留塩素(ざんりゅうえんそ)の測定(そくてい)(水道)毎日
E検食(けんしょく)の採取(さいしゅ)
検食:材料と調理ずみの物を、2週間冷凍庫に保存(ほぞん)しておく。
F作業衛生日誌(さぎょうえいせいにっし)の記録(きろく)
作業衛生日誌:1日の食数(しょくすう)、献立(こんだて)、残飯(ざんぱん)の様子(ようす)、勤務状態(きんむじょうたい)、代休(だいきゅう)、冷蔵庫の温度、水道の塩素(えんそ)、湿度(しつど)、温度を記録する。
5.工夫していること
月に1回お弁当を出している。季節の食材(しょくざい)を取り入れる。

七夕食(たなばたしょく) 写真10
6.食事指導( しょくじしどう)
管理栄養士(かんりえいようし)が、医師から指示(しじ)のあった患者さんにしている。(1番多いのが糖尿病(とうにょうびょう)で、2番目が重い腎臓病(じんぞうびょう)の患者さん)1日の食品の摂取量(せっしゅりょう)などをわかりやすく説明する。
写真11 写真12 写真13
7.まとめ
この学習は、食養科の人たちにインタビューをして調べることが多かった。初めてインタビューに行く日、1人だったので行くまではすごく緊張していました。「どんな風に質問したらいいのか」「忙しいのに迷惑じゃないか」などいろいろ心配でした。でも行ってみると、栄養士さんたちはとても親切だったので、安心しました。ちゃんとインタビューができたので、帰る時はすごくホッとしました。この学習に協力してくださった食養科のみなさんに、とても感謝しています。
また、まとめをパソコンで打っているうちに文字を打つのが前よりとても速くなりました。映像の貼り付けなど難しい操作もできるようになって、すごく勉強になりました。
病院の食事について調べて、栄養士さんが栄養のバランスなどをきちんと考えてくれているので病院で出される食事は残さず食べたほうがいいということがわかりました。その他にも、病気によって制限しなければならない食品が違うことや、栄養士さんたちが私たちのためにいろいろと工夫してくれているということがわかりました。
インタビューのなかで、栄養士さんが私たちに希望することは、なんでも食べられるようにしてほしいということで、働いていてうれしいことは患者さんが元気になって退院していくことだと言っていました。だから、食事を残さず食べて早く元気になって退院できるようにしたいです。
この学習を通して栄養の大事さがわかったので、これからは食品の栄養についてもっと詳しく知りたいと思いました。それがわかれば、退院してから自分でこんな時こういう栄養をとれば早くよくなるとかがわかるからです。
総合的な学習の紹介トップページへ